歯科衛生士ができることや試験の難易度について

歯科衛生士とは、歯科医師をサポートする仕事で、主な業務は、歯科診療補助、歯科予防処置、歯科保健指導で、三大業務といわれています。歯科医師のパートナーとして治療を補助し、口や歯に直接触って処置をすることができます。わかりやすい例としては、フッ素の塗布や、歯石をとるクリーニング、歯磨き指導などがあります。歯科衛生士は国家資格であり、特別な資格を必要とせずアシスタント業務を行う歯科助手とは区別されています。

歯科衛生士になるためには、厚生労働省と文部科学省が認定する歯科衛生士養成の課程のある専門学校や短期大学、大学などの教育機関で3年以上学ばなければなりません。これは、国家試験の受験資格がその課程を修了したものとなっているためです。試験科目は、「口腔衛生学」「歯科予防処置」など歯科に関わるものだけでなく、「解剖学および生理学」など人体の構造や機能に関するものもあります。国家試験の合格率は95%と高めですが、これは各学校が国家試験対策に力を入れているためといわれ、問題がやさしいということではありません。また、以前は女性のみに限定された資格でしたが、現在は少数ですが男性歯科衛生士も誕生し、活躍しています。